アメリカもワクチンがあまり効いていない件
アメリカの波毎の致死率
アメリカの新型コロナの死者数と感染者数を6波に分け、それぞれの波の致死率を求めます。
第1波 | 第2波 | 第3波 | 第4波 | 第5波 | 第6波 | ||
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感染者数 | 開始 | 2020/2/29 | 2020/5/29 | 2020/9/11 | 2021/6/22 | 2021/10/27 | 2022/4/4 |
頂点 | 2020/4/10 | 2020/7/22 | 2021/1/11 | 2021/9/13 | 2022/1/15 | 2022/7/17 | |
終了 | 2020/5/28 | 2020/9/10 | 2021/6/21 | 2021/10/26 | 2022/4/3 | 2022/10/20 | |
合計 | 1,724,598 | 4,695,229 | 27,247,735 | 12,041,061 | 34,577,917 | 16,859,917 | |
死者数 | 開始 | 2020/2/29 | 2020/7/1 | 2020/10/8 | 2021/7/9 | 2021/11/29 | 2022/4/27 |
頂点 | 2020/5/8 | 2020/8/1 | 2021/1/17 | 2021/9/25 | 2022/2/12 | 2022/9/3 | |
終了 | 2020/6/30 | 2020/10/7 | 2021/7/8 | 2021/11/28 | 2022/4/26 | 2022/11/29 | |
合計 | 127,417 | 83,365 | 391,848 | 173,375 | 218,589 | 85,620 | |
致死率 | 7.39% | 1.78% | 1.44% | 1.44% | 0.63% | 0.51% |
PCR検査の導入
アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁 (FEMA)にPCR検査の経過のグラフがありました。
第1波から第2波まで、PCR検査を導入する初期段階で徐々に検査数が上がっているのがわかります。
従って第1波の致死率7.39%というのは、殆どが死因を判定するのに使われ、感染者の多くが検査漏れしている状況で、本当の致死率より大きな値となります。
第2波も十分なPCR検査数に達しておらず、これも本当の致死率より大きな値となります。
第3波で、ようやくPCR検査体制が整備され、本当の致死率となり、第3波の致死率1.44%が、ワクチン接種前の新型コロナの致死率と見ていいでしょう。
ワクチン接種の効果
第3波の下りの終わりにワクチン接種が始まっているので、第3波の致死率が、実質ワクチン接種前の新型コロナの致死率となり、1.44%の致死率となります。
第4波では、全人口の3億回の接種数にとどいていますので、ワクチンの効果が期待されますが、第3波の致死率と同じ、1.44%となり、ワクチンの効果が全くありません。
第5波は、オミクロン株という変異株で、爆発的な感染をもたらしました。
致死率は、0.63%ですので、第3波より、56% (100-((0.63÷1.44)×100)) 抑えられました。
第6波では、感染者数は第3波と同程度ですが、致死率は、第3波より、65% (100-((0.51÷1.44)×100)) 抑えられ0.51%になりました。
ワクチンの評価
第1波の致死率7.39%と、第6波の致死率0.51%を比べれば、93% (100-((0.51÷7.39)×100)) 抑えられたように見えますが、これは、PCR検査不足による特異的な現象であり、PCR検査が充実する第3波の致死率1.44%と比べるべきであり、最大に効いたケースは、第6波の65%効いたということになります。
メーカの言う90%以上効くとは到底言えません。
また感染力を抑える力も、第5波のオミクロン株には効いていないようです。
アメリカの方針
アメリカは、新型コロナの第6波の致死率0.51%を受け入れ、季節性のインフルエンザと同じように扱うことにしたようです。
新型コロナによって、毎日8万5千人が感染し、500人がお亡くなりになり、年間18万人お亡くなりになる人が出ることを受け入れたということです。