0.6mg/kgを勧めるわけ

イベルメクチンの基本的な動態

ストロメクトールの取説に『日本人12mg投与で32.0ng/mL、外国人12mg投与で46.6ng/mL』とあります。
これだけで、同量飲んだ場合、外国人の血中濃度のほうが1.46倍高くなります。
更に外国人の体重は、165μg/kgと言っていますので、日本人の体重60kgの200μg/kgに対しての用量ということですので、外国人の平均体重は72.7kgということがわかります。
このことから、同用量を飲む場合は、日本人12mgに対して外国人は1.2倍の14.4mgを飲まないといけないということです。
すなわち、同用量(0.2mg/kg)を飲んだ場合は、外国人の血中濃度のほうが1.75倍高くなります。
外国人と同じ血中濃度にするには、外国人の1.75倍の用量を飲まなければいけないということです。
外国人が12mgを飲むということは、日本人は21mgを飲まなければいけないということになります。

興和の治験の検証

次の図は、処方箋などの用法毎に、日本人と外国人との相互変換を示し、それぞれの用量を簡単に比較できるようにしたものです。

まず、FLCCCの用量とは、インド,アメリカなどのパンデミック時に実際に使って新型コロナ効く量を決めたものです。

そのFLCCCの用量(0.4~0.6mg/kg)から、日本の疥癬の外国人換算用量(0.11mg/kg)と興和の治験の外国人換算用量(0.17~0.23mg/kg)は、遥かに少なく、効かないのが一目瞭然です。

それに比べて、FLCCCの用量の最大値である0.6mg/kgを、日本人が飲んだ場合、推奨用量の外国人換算用量の0.34mg/kgは、FLCCCの用量の最小値の0.4mg/kgより、すこし少ない程度で、かろうじて新型コロナに効くということで、PCR検査で陽性になり、発熱等の新型コロナの症状がある場合であり、自宅療養を余儀無くされた場合は、一回0.6mg/kgの用量を、食事と一緒か食後に飲みます、これを一日一回、5日間行います。

PS.

血中濃度が低いということは、副作用などの害悪も軽減され、0.7mg/kgを勧めれば良いと思いますが、あえてFLCCCの勧める用量の上限を守ることで、安全を担保したということです。
FLCCCの説明にもある、人種などのハイリスク要因のある場合は、高用量(0.6mg/kg)を選択することとなっていますので、FLCCCの処方箋(I-CARE)に沿ったものと思います。

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