超過死亡数はワクチン接種のせいは嘘です
厚労省から[令和4年8月の人口動態統計速報]が発表されましたが、超過死亡数はワクチンのせいという記事をいくつか見かけました。
[【人口動態統計速報】2022年8月の超過死亡数は+約18000人│ヒヨリミ (hiyorimi.jp)]
超過死亡数とワクチン接種数との比較
本当でしょうか、まず、超過死亡数とワクチン接種数をグラフ化してみます。
厚労省の人口動態速報[人口動態統計速報(令和4年8月分)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)]と、デジタル庁の新型コロナワクチンの接種状況[新型コロナワクチンの接種状況 | デジタル庁 (digital.go.jp)]の統計データから、次のグラフを作成します。
グラフの”前年度同月差”は、月別の当月の死亡数ら、前年度の死亡数を引いたもので、”ワクチン接種数”は、一回から4回目までのワクチンを接種した人数の月別の合計です。
ここで、2022年1月から始まる新型コロナの第6波の感染拡大に合わせて接種数を増やし、更に、2022年7月から始まる新型コロナの第6波の感染拡大に合わせて接種数を増やした結果で、”前年度同月差”と”ワクチン接種数”が同期しているようにみえるが、2021年4月から始まったワクチン接種の2021年7月がピークの”ワクチン接種数”の大山には、”前年度同月差”はまったく反応していません。
超過死亡数と新型コロナの死者数との比較
ここで、新型コロナの死者数と超過死亡数をグラフ化してみます。
厚労省の人口動態速報[データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報- (mhlw.go.jp)]と、デジタル庁の新型コロナワクチンの接種状況[新型コロナワクチンの接種状況 | デジタル庁 (digital.go.jp)]の統計データから、次のグラフを作成します。
グラフの”死者数前年度当月差-新型コロナ当月死者数”は、月別の当月の死亡数から、前年度の死亡数を引いてさらに、新型コロナの当月の死者数を引いたもので、”新型コロナ月毎死者数”は、新型コロナ死者数の月毎の合計です。
①類似とは言えないこと
『新型コロナと超過死亡数との比較』では、”新型コロナ月毎死者数”の第3波ピークは2021年一月,第4波ピークは2021年5月,第5波ピークは2022年2月とわかり、それに”死者数前年度当月差-新型コロナ当月死者数”のピークが一致してしっかり韻を踏んでいるのがわかり、それぞれのグラフの形が類似していることがわかります。
それに比べ、『ワクチン接種数と超過死亡数との比較』では、2021年1月からのグラフの形が似ているだけで、2021年4月から始まったワクチン接種の2021年7月がピークの”ワクチン接種数”の大山にグラフの”前年度同月差”は全く反応していません。
②遅延していないこと
また、2021年1月からのグラフが一致しているのは、新型コロナの増加に合わせて危機感を持った非接種者の行動のせいで一致しているのであって、また、接種してからすぐ死亡するというのであれば、接種してから1ヶ月位様子を見るとしている政府の接種者の死亡統計に出なければならないし、もしワクチン接種で一ヶ月以内に死んでいるなら隠し通せるわけがありません。
一ヶ月以降の、接種後しばらくして死んだと言うなら、それ相応のズレが生じるはずであり、グラフではそのズレがないので、新型コロナのワクチンの接種によって死んだ人が超過死亡数に関係があるとは言えません。
③ワクチン接種の前に超過死亡数のピークがくること
2022年3月にワクチン接種のピーク(A)があるが、超過死亡数のピーク(B)が2022年2月にある。
これは、超過死亡数がワクチン接種のせいとすると、ワクチン接種の前に人が死んでいるということになり矛盾する。
動画
結論
①の類似とは言えないことと、②の遅延していないこと、③の矛盾点から、『超過死亡数はワクチン接種のせい』というのは嘘ということになります。
③ワクチン接種の前に超過死亡数のピークがくること
2022年3月にワクチン接種のピーク(A)があるが、超過死亡数のピーク(B)が2022年2月にある。
これは、超過死亡数がワクチン接種のせいとすると、ワクチン接種の前に人が死んでいるということになり矛盾する。
二軸のゼロベースを合わせたら、新型コロナの死者数と超過死亡数のグラフは、ほとんど一致しています。
※注:超過死亡数の当月度の値に、当月度の新型コロナの死者数を引いています。