イベルメクチンの用量について
疥癬の用量である、0.2mg/kgをもとに、新型コロナに使われる0.4~0.6mg/kgが高用量として忌避され日本の多くのイベルメクチン常用者は、FLCCC準拠の用量ではなく少ない用量で新型コロナに効くと勘違いしています。
これは、メルク社の疥癬の処方の100倍の用量でないと効かないという試験管内の話を湾曲されて聞かされているからに他なりません。
実際には疥癬の0.2mg/kgの2倍から3倍量の用量で、1日1回を5日間まで使うという用法で、最新のオミクロン株まで効くようになっています。
混同されているのに、アメリカの家畜用の高用量のイベルメクチンで中毒したという記事を聞いて、イベルメクチンは疥癬の用量0.2mg/kgでなくてはならないと思わされています。
アメリカでは人用のイベルメクチンが簡単に手に入らないかわりに、家畜用の駆虫剤として簡単に手に入り、メルクの100倍用量でないと効かないと言う話を信じて、家畜用の1%注射液を(家畜に注射する量は0.1cc程度です)盃一杯程度のイベルメクチン注射薬を飲んだものと思いますが、これだと数百mgの用量となり、新型コロナ以前から知られていた2mg/kgまでは安全に使えると言う用量をも超えていて中毒する人が多発したということです。
それにしても死んだ人はいませんから、2mg/kgまでは安全に使えるという証明にもなっています。
さて話を戻しますと、『イベルメクチンを身近に』FBグループで、FLCCCでは、予防のためには一回0.2mg/kg×体重(kg)の用量を1週間に2回飲むようにという話を、12mg錠一錠を2週間に一度とすり替えてしまう人が多くいて、更に治療では、12mg錠を5日飲めば治るという話がまかり通っていました。
FLCCCでは、0.4~0.6mg/kgを飲むという話をしていると、いつのまにか12mg錠一錠を飲むという話にすり替えられてしまいます。
こちらの論文に、オンコセルカ症に使用される最高用量は、0.8mg/kgであり、2mg/kgまでは安全であるとしています。
[マラリア伝播(IVERMAL)を減少させるための高用量イベルメクチンの有効性と安全性:ケニア西部における二重盲検、無作為化、プラセボ対照用量発見試験のプロトコル:National Library Medicine]
2016年の論文ですから、新型コロナ前のエビデンスとして知られていたものです。
FLCCCのI-MASKにかかれている最大の用量は、一回0.6mg/kg×体重(kg)を一日一回、5日間飲むということですが、イベルメクチンの血中濃度の半減期は18時間で5日間で1.3倍程度血中濃度が上がるはずです。
ということは最終日は、0.78mg/kg×体重(kg)を一回飲んだときの血中濃度と同じになり、オンコセルカ症で普通に使われていた用量より少ないということです
オンコセルカ症でイベルメクチンは、一年間数億人で数十年使われている薬です。